景行天皇の時代の話     ◎次のページへ ◎マホロバ詳細TOPへ

父、景行天皇が息子オグナに問います。
「兄に食事に来る様に確かに伝えたのか?
もう、数日過ぎているのに、一向に来ないが」

 オグナ平然と答えます。
「アー、それなら兄貴が用を足している時に殺して、
バラバラにして川に捨てました」
まるで悪びれていません。

 確かに兄は父の愛人二人を寝取った不義理者ですが。

 父は自失呆然。オグナに恐怖さえ覚えます。

 「西南に熊襲という荒ぶる12国がある。討ち取って来い!」
 僅かな兵を与え、無理矢理九州へ旅立たせます。

 オグナは着くとすぐ敵情視察の為、
少女に扮装し給仕として単身入り込みます。
14,5才のオグナは美少女に化けて近づくと、
 熊襲の頭領タケルの目に止まります。

 タケルはオグナを見染め、部屋に入れ二人っきりになり、
親しげにタケルが近寄って来きます。

 オグナは。ここぞとばかり、隠し持っていた短刀で
タケルを刺し殺します。


タケルは
「俺を倒すすとは凄い奴だ!これからタケルを名乗れ」
と言い残し息絶えます。

 直(ただち)に兵を呼び寄せ熊襲を平定します。

 以降オグナは、ヤマト・タケルを名乗ります。

 
帰りに出雲へ寄り出雲タケルを滅ぼし倭国に戻ります。
 戻ると父は誉めるどころか
 「東の国々を征服して来い!」と命令します。

 休みも無く兵の補充も無いまま、
アズマの国に遠征となります。

 途中、熱田神宮に寄り、叔母の倭姫に涙ながらに訴えます。
 「父は自分の死を望んでいるのです。」
 倭姫は、スサノオの命の天乃村雲(アマノムラクモ)の剣と、
お守りを渡し、「危険が迫った時開けなさい。」
と優しく見送りました

 
 駿河周辺の豪族が策略を仕掛け、タケルを狩りに誘います。
タケルは言われるまま狩りに興じていると、

風上から火が放たれる。
たちまち火に囲まれ絶体絶命!


 
叔母の倭姫の言葉を思い出し、、お守りを開けると、
火打石が出てきました。

 
迫る火草を村雲(ムラクモ)の剣で薙ぎ、
前方に火をつけ
、後を進む事で九死に一生を得ます

 以降、村雲の剣は、草薙(クサナギ)の剣と呼ばれる事になります。


 
東国では東京湾を船で渡る時大嵐で遭難寸前、
恋人オトタチバナ姫が入水し、命を龍神に捧げ、
どうにか難を避けられました。

東国を平定し、帰り際足柄山より海を
眺め、オトタチバナ(乙橘)姫を想うと、胸が張り裂けそうになり
 「吾が妻!(我が妻よ)」と嘆きます

 吾妻 東 アズマ の語源です。


 
甲斐、信濃、伊那、木曽川、尾張と転戦に次ぐ転線。

 朋、部下大事な人々と次々と死に別れ、
 身も心もボロボロです。

 ミヤズ姫と出
会い、傷ついた心を癒され
ます。束の間の平安を得ます。

 伊吹山に悪しき神ありと聞きつけ、素手で退治に出かけます。
 途中白い猪に出会います。
 「どうせ神の使いだろう、用は無い。」と無視します。
 処が、実は神体だったもので、無礼な態度を怒り、
天から雹
を降らし尊(ミコト)を凍えさせ重病、死の病に陥れます。
尊はもう少しで倭国に戻れる、一歩手前で死期を悟りま


 荒ぶる魂だったヤマトタケルも連戦の中で、
人の悲しみ、愛情、人間らしさ、優しさに目
めた様ですが、ヌボノと謂う処で力尽きます。

 最後に、故郷を一目見たい一心で詩を詠みます。

    

 
(ヤマト)は国のまほろば   生まれ育った倭は、この世で比類無き処
  たたなずく青垣      
今思えば、なんて素晴らしい処だったのか
  山ごもれる         
生まれ育った倭は
  倭しうるわし         、この世で比類無き処。

         
        思えば、なんて素晴らしい処だったの
                  だろう。山と緑に囲まれ麗しい国。
せめて、
                  今一度、一目だけでも見てみたい。
                  帰りたい!

                     

                   


  
死後命(ミコト)の亡骸は大きな白鳥に変身し、
高天原を目指し天空に飛び立たったと謂れています。
 
 マホロバ
の意味を良く聞かれます。 
 そこで、意味を解説し
ます。

 漢字にすると解り易い。「真秀呂場」です。
:真に、本当に 優れた 場所 です。

     
ートピアや、シャングリアの様な理想郷では無く、
    
居るだけで安らぐ、ホットする場所、育ち慣れ親しみ、
     ノスタルジーさえ感じさせる、癒しの場所の意、
です。